年会長挨拶
第63回大気環境学会年会長
大阪公立大学
竹中 規訓
第63回大気環境学会年会を2022年9月14日(水)~16日(金)の3日間、大阪公立大学中百舌鳥キャンパスにおいて開催させていただくことになりました。新型コロナウイルスの影響がまだどうなるか不明ですが、可能な限り3年ぶりの対面での年会開催を目指しています。
大阪公立大学は2022年4月に大阪府立大学と大阪市立大学が統合されてスタートした大学です。1996年に第37回の大気環境学会が、前身の大阪府立大学で開催されて以来26年ぶりの堺での開催となります。
近年の大気環境問題は、温室効果ガスの問題からの地球温暖化、さらに一歩進んでカーボンゼロ宣言にむけて、排ガスの削減による大気改善と燃料へのアンモニア添加による新たな大気汚染問題の予感、海洋プラスチックから始まった大気マイクロプラスチック問題、新型コロナの感染症に関連したPM2.5の研究など、社会的にも重要な問題が本学会の活動内容に関わり、ますます重要度が高まっているように感じております。それに反して学会員の減少傾向は止まらず、これをくい止め会員増に転じるためにも年会の役割は大きいものだと思っております。その為にも、ぜひとも年会を対面で開催し、活発な議論の場になることを願っています。
会場は堺市の比較的住民の多い都市の中にありますが、周りには世界遺産の百舌鳥古墳群があり、日本一大きな仁徳天皇陵もあれば、会場のすぐ横には7番目に大きなニサンザイ古墳もあり、独特の雰囲気が感じられるかと思います。また、中世からの自治都市、堺の魅力に触れていただくと共に、少し足を延ばして大阪の食も堪能していただければと思います。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。