第61回 大気環境学会年会

The 61st Annual Meeting of Japan Society for Atmospheric Environment
会場:誌上開催

年会長挨拶

第61回大気環境学会年会長
信州大学医学部教授
野見山 哲生

この度、第61回大気環境学会年会は、長野県において初めての開催となる機会を頂き、2020年9月16日水曜日から18日金曜日にかけて松本市で開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により誌上開催とすることとなりました。

2020年1月には既に中国武漢で発生していた新型コロナウイルス感染症は、多くの感染者、感染後の死亡者を出しながら、今尚ワクチンや治療薬は開発途上という状況です。このような状況を受け、全世界、本邦で深刻な蔓延期であった本年4月、年会の役員、中部支部の役員と共に誌上開催に向けた検討を始めました。4月、5月に理事会メンバーも交えたZoomによる会議、メール審議を経て、従前の集会形式の学会を断念し、本学会初の誌上開催を決定致しました。この決定を元に急遽開催方法、演題登録方法等を決め、全学会員に誌上開催のご連絡を致しましたところ、集会形式の学会には及ばないものの、多くの一般研究演題(205件)、分科会(8分科会、32件)、特別集会(2集会、11件)の申し込み、ご参加(252人)を頂けることになりました。年会への出席が何らかの学会資格とリンクしていないにも係わらず、日頃の研究成果を「レギュラーの年会」と違う開催形式の第61回年会にお申し込み頂いたこの演題等が、正に大気環境学の研究の基礎、基盤であり、ご参加頂く皆様に敬意を表しますと共に、感謝申し上げます。また、機器展示が無いにもかかわらず、学会誌への広告を始めとした年会への協賛は17社よりお申し込みを頂き、「イレギュラーな年会」を力強く支えて頂けることになりました。協賛にご協力を頂きました企業の皆様に厚く御礼申し上げます。

平素日本のみならず世界各国から観光客が訪れる本来の開催地松本市も、この状況に人通りも少なく、ひっそりとしています。新型コロナウイルス感染症が沈静化した後に改めて、自然豊かで良好な大気環境を有する松本市を訪れていただけましたら幸いです。そして、次回以降の年会で、改めて対面し議論を交せることを心より祈り、年会長としてのご挨拶に代えさせていただきます。

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